40代でアーリーリタイアしたブログ

20年強のサラリーマン生活を止め、2017年8月からセミリタイア(アーリーリタイア)を始めました。退職する少し前の時期から、退職に向けての心境などを書いてきました。

日経ビジネスでアーリーリタイアの記事

今週の日経ビジネス(2019/2/18号)の特集は「どこにある?ベストな人生」という内容であった。この中でアーリーリタイアについて言及していた。

 

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日経ビジネス特集表紙「どこにある?ベストな人生」

 話しの流れとしては、

日本人の幸福度は国連の「世界幸福度ランキング」で54位(2018年版)と低く、その原因は「仕事」である、と。

ワークライフバランスを極め」たり、「好きなことを仕事に」したりしても、幸福度はそれほど得られなかったり、収入が低すぎたりする。

「ベストな人生の実現方法」の1つは、経済的独立を達成することであり、「ファイアムーブメント」(FIRE=Financial Independence, Retire Early:経済的に独立しアーリーリタイアする)というのがある。

アーリーリタイアするには50歳で1億円は必要であり、それだけ貯蓄できる職業は、以下の4つのように限られる。

でも、みんながこのような仕事ができるわけではないよね、普通の人はどうしたらいいの?

人間の究極の幸せは「人に愛されること・褒められること・役に立つこと・必要とされること」だから、これらを仕事の中で実感できたらいいのでは?と結んでいる。

 

..........

 

いやいや、それはないでしょう。

「人の役に立つ」「必要とされる」は多くの人が実感しているのでは?人出不足の世の中なのだから。「褒められる」というのはなかなかないかもね、人に厳しい日本人の特性から。

そういうのは置いておいたとしても、経済的独立のための蓄財の方法が「高収入の職業に就く」のみって、それはないでしょう。

グループ誌の「日経マネー」ではさかんに「億万投資家」とか言って普通の兼業/専業投資家をとりあげているじゃないですか?

日本では貯蓄から投資へなかなかシフトしないといいながら、こんな特集の内容では投資しようという人なんて増えないでしょう。

日経ビジネスの紙面上で投資について詳しく書かなくても、日経ビジネスと日経マネーで特集を連携させるなどして、「サラリーマンでもきちんと投資しよう」と書いたらいいじゃないですか?

低賃金だったり、満足度の低い仕事をするしかなくても、仕事とは関係なく投資で自分のお金を増やすことができれば、心に余裕ができて日々の生活の満足度も上がると思うけどな。そしてそれが、多くの人を経済的独立への道に近づける方策だと思う。

なぜ、そのように話しを持って行けないのかな?

日経ビジネスがこんな記事では世の中を変えられないなぁ。

 

最後のあたりで「経済的独立をしても働く人」について書いているから、日経ビジネスの人はよっぽど働くことが好きなのか、働くことが当たり前すぎてそれ以外のことを考えられないのか、お金を貯めて働かない人が増えたら日本の就業人口が減って困ると思ってあえて言及しないのかわからないけれども。

 

自分がこっち側(投資をしている/アーリーリタイアした側)の人間だからか、余計に「何だこれ?」感の強い特集記事だった。

 

 

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超高収入職業の例

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普通の人はどうすれば?

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人間の究極の幸せ